ちょっと間が空いてしまいました。
先日、ロンドン藝術大学への留学をサポートしている、ユニバーサルコンサルタンツの東京事務所@市ヶ谷へ行ってきました。
英国へアート留学すること、それが持つ意味、自分のキャリアへ与える影響、そして制作スタイル、いろいろなことを聞いてきました。
今、一番気になっているのは、学費の工面はもちろんなんですけど、その国のファッションデザインをとりまく考え方、スタイルです。具体的にはビジネスとしての捉え方、コンセプトデザインと実際的な造形テクニックとの比重など、国によって学校によって、特色は様々なようです。
自分の服を売りたい、みんなに着てほしい、そういう考えは他の人より弱いと思いますが、社会にメッセージを発信できるデザインというのは強く思うところです。社会性のないもの、自分の創作だけが目的のもの、それはアマチュアでも十分出来る。プロフェッショナルであること、というのは社会とコミットする存在でなければならないと思っています。
ファッションをビジネスにするというのは、大衆向け、万人向けにデザインをということではなく、社会の状況、時代のその先を読み解くこと。
留学を真剣に考えていくうちに、プロフェッショナルなデザイナーというヴィジョンが自分の中で固まってきました。そして、自分のキャリアをどうしていきたいのか、どんなデザイナーになりたいのか、それもいろいろいろいろ考えています。
日本のアート、ファッション業界がどれだけ狭い範囲で動いているのか、東京コレクションの世界的評価は、そういう話を聞いてきました。その意見が全てではないとは思うけれど、東京コレクションから世界的なデザイナーとして注目されることはあるんでしょうか、難しいのが現状ですよね。川久保氏、山本氏、それに続く世界的デザイナーはなかなか出てこないのはなぜでしょう。
調べれば調べるほど、日本の専門学校の教育スタイル、理念、世界との差を感じることも多いです。日本のアート業界やファッション業界に対する世界からの目も、まだまだ評価されているとは言えない状況だと思います。
世界をフィールドにするには、やはり一度、国外で勉強するのが手かなと思いました。特に、自分のやりたいことは日本で勉強したのでは出来ないことだと思っています。なぜ、留学してまで、学ぶのか。そこを強く強く意識しないと、留学という大きな決断に対するモチベーションを維持していくのは難しいのだなと思いました。
日本でも、素晴らしいデザイナーはたくさんいるし、優秀な学生も多いとは思いますが、新しいシステムを作っていくのは残念ながら日本ではないような気もしています。世界に出て、それを痛感して、日本に戻って、それを覆すようにする、そこに最終的な自分のゴールを設定していきたいと、目標は大きく。
厳しい倍率、自分の才能、家族や大切な人との距離、不安は悩みはたくさんたくさんあるけど、ストイックさと貪欲さで負けた瞬間に、デザイナーとしてのキャリアを求めることは難しくなっていくと思います。世界規模であれば尚更。
分野にとらわれないインタラクティブな思考プロセス、社会性を意識したデザインマインド、そこを育ててきたいと思っています。世界各地から学生が集まる場所で競争してくることは、そこで成功することができなくても、自分の一生にとってすごく大切な経験になるはず。
あと1年、出来る限りの準備と努力をしていきたいと思います。
まず、課題は英語。アート英語。プレゼン能力やコミュニケーション能力は何よりも重要みたいです。スキルよりもまず、語学力が重視されるようです。才能、能力以外のことが、これらの評価を邪魔しないようにしたい。英語、がんばりましょう。

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