2010年12月23日木曜日

fab



私のfabでの最後のshowが終了しました。

作品についてはシューティングした写真を頂き次第、紹介したいと思います。

とりあえず今日は、明日は全体での反省会なので私のこの4年間でのcreationと、プロのデザイナーを志すと決めて初めて迎えた今年のshow、素直な気持ちを熱が冷めないうちに書き記したいと思います。

まずはご来場くださった皆様、先生方、モデルさん、メイクさん、家族、恋人、友人、そしてfabのみんな、本当にありがとうございました。たくさんの人に支えられて、無事、fabでの活動を無事、やり遂げることができました。本当にありがとう。

今年は本当に学ぶところが多かったです。悔しさも大きいです。

今まで3回、私がcreationを行う場はfabしかなくて、この中で出来る精一杯のことをとがむしゃらにやってきました。1年目は本当に必死、そこで先輩たちの作品を目の当たりにして、私もこの中で1番をとりたいと願い自分自身に挑戦した2年目、そこで得た評価に自分のテイストの限界や未熟さを知ってそれを乗り越えたくてもがいた3年目。初めてそれなりの評価をもらうことができました。

今年は今までの4年間と本当に心持ちが全く違いました。去年以上の成果を残さなくてはならない、最後のfabでfabでしか作れないものと向き合わなくてはならない、次につながるものを作らなくてはならない。MUSTがCANを越えてしまっていた、というか、頭のなかはSHOULDでいっぱいで、博物館という場所でcreationを初めて4年目、自分のやりたいことはなんなんだろう、今までやってこなかったことはなんなんだろう、何をすべきなんだろう。本当に頭がいっぱいでコンセプトを決めるのもshouldに飲み込まれて苦しみました。

私たちのshowはきっと、普通のshowと違って、博物館という強烈な場所の空気、合同発表会ではなくみんなで1つのshowを作るという集団性、コンセプトの題材、いろいろなものが関わってきます。それを利点ではなく制約と少しでも感じるように変わってしまった点で、私はもう新たな場所を求めなくてはならなくなったのかなと思います。

creationの新しい場所が決まり、ここでしかcreationが出来ない、という苦楽を共にしてきた信頼する仲間4人で昨年まで共通項であり、自分をこの場所で突き動かしてたある種の執着心がなくなってしまった私は、3人に比べて、ここであえて何をすべきか、ということを考えすぎてしまった気もします。それと同時に、今後に向けてどういうことをしてみたいか、というのも3年間博物館という場所におさめていた部分からはみ出してしまいました。この中途半端さが作品に現れてしまいました。私は次のことが決まると冷めやすいので、モチベーションを保つのが難しい、というか保てなかったのかもしれません。本当に自分の弱さを痛感しましたが、コントロールが非常に難しかった。

もちろん実際的なパターン、縫製技術、いろいろな課題も再確認しましたし、そんな状態でも実感できた自分の良さもありましたし、卒論や留学準備もある中、作ったとしては、モデルさんの魅力も加わり満足はできてなくとも作って本当に良かったなぁと思っています。そう思わせてくれたモデル3人には本当に心から感謝してます。逆かもしれませんが、3人に着せたとき本当に嬉しかったんです。

そして今回は日本のファッション界の著名なプレスや様々な業界の人が来てくださり、どういった提示の仕方でどう相手が受け取るのか、どんな作品が好まれるか、それも未熟ながらに実感しました。

私は調子にのりやすいたちなので、これくらい学ぶところが多くて次につなげていければいいなぁと思います。この悔しさも喜びも含めてfabで培った経験はこの先いつでも自分を支えてくれるはずです。これから先どこへいっても、creationを続けて行く限り、ここが私の原点です。

わけのわからないおもしろいもの、それもfabの一番のよさのひとつ。そんなバックグラウンドを持つ自分、もっとインプットを増やしてブラッシュアップしていってあげたいです。

私たちのような普通の大学生にはcreationをする場など普通はないし、ましてやこの規模と本気さは誇っていいと思います。ここで作品を作ることができて私は本当に幸せでした、みんなありがとう。そしてこれから先、creationする場を持てることは本当に幸せなことだし、何かを生み出す喜びを私も忘れないでいきたいと思います。のびのびと自由にがむしゃらに作ること、それは今しかできないことかもしれません。専門学校生でもない私たちは、それが1番に出来ることが強みでした。それでも、いつまでもcreationする喜びを忘れないでいきたいです。大好きなことを全身全霊をかけて行う。そこは単純でいい。

fabに出会って、creationに挑み続けて、本当に良かった。人生の選択が合っていたのかはまだわからないけど、next stageへ。

自分自身の行く先にワクワクできなくなってしまったら終わりだから、私は自分でもワクワクできるcreationをしていきたいです。決しておごらず、今のようにfashiomを専門でないからこそ必死に取り組もうとする情熱を、専門にするようにしてからも持ち続けていきたいです。この4年間は私に強い気持ちをくれたと思います。

みんなに負けないよう、必死に戦い続けようと思います。まだ、ふりだしに立ったばかり。

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